頚椎椎間板ヘルニア

頚椎椎間板ヘルニアとは？

頚椎椎間板ヘルニアは、首の椎間板が突出して神経を圧迫し、痛みやしびれを引き起こす状態です。特に首、肩、腕に症状が現れることが多いです。

原因

原因は多岐にわたりますが、加齢による椎間板の劣化、急激な首の動き、重い物の持ち運び、不良姿勢、長時間のデスクワークなどが挙げられます。

症状

症状には首の痛みやこわばり、腕や手のしびれ、筋力低下などがあります。時には頭痛やめまいを感じることもあります。

診断

診断は、症状の詳細な問診、徒手検査、そして必要に応じてMRIやCTスキャンによって行われます。

病院での治療法

治療法には、保存的治療（物理療法、薬物療法）と手術治療があります。最新の研究によると、特に頚椎椎間板ヘルニアの外科的治療法として、前方頸椎減圧術と後方経皮的頚椎内視鏡的椎間板摘出術の組み合わせが提案されています。また、経皮的内視鏡的頚椎椎間板摘出術（PECD）の有効性と安全性も評価されています（出典: “Anterior transcorporeal approach combined with posterior translaminar approach in percutaneous endoscopic cervical discectomy for two-segment cervical disc herniation treatment: a technical report and early follow-up”, Journal of Orthopaedic Surgery and Research; “Efficacy and safety of percutaneous endoscopic cervical discectomy for cervical disc herniation: a systematic review and meta-analysis”, Journal of Orthopaedic Surgery and Research）。

予防と管理

予防としては、適切な姿勢を保つ、定期的なストレッチ、筋力トレーニング、適切な体重の維持が重要です。

ラスバル鍼灸整骨院での施術

頚椎椎間板ヘルニアの施術は重症度によって異なります。神経症状が強い場合適切な病院へ紹介させていただきます。

病院での診断をすでに受けているのであれば、頚椎の神経に障害を与えている部分の負担を減らし、神経の通り道を広げる施術を行なっていきます。

整体

痛みや症状を改善するためにリラクゼーションのマッサージではなく、解剖学・運動学的視点から考えられた手技施術を行います。
はじめに行った評価をもとに、患者様の前後左右の筋肉の柔軟性のバランスを整え、筋肉や関節、骨格を本来あるべき理想の位置に戻すための施術を行なっていきます。
また、痛みを引き起こしている箇所にできるだけ負荷を与えないよう、必要に応じて痛みが出ている箇所のまわりの関節の可動域を広げる施術も行います。同じ頚椎椎間板ヘルニアといっても症状は患者様それぞれです。アプローチするべき箇所を見極め施術を行うことで痛みの改善が見られます。

鍼灸

整体に加え、必要に応じて鍼治療を行います。鍼治療はピンポイントで狙った表層から深層までの筋肉を緩める作用のほかに血液循環を良くしたり、免疫細胞の増加・活性化に作用があります。
鍼を用いて神経や障害を起こしている筋にピンポイントでアプローチをすることで神経の活性を促し、痺れや感覚異常の症状を軽減することが可能です。
また、パルスによる電気治療を行うことで神経の伝達を促す施術も行います。

ピラティス

整体や鍼灸で身体のバランスを整え、関節の可動域を出した後はピラティスを行います。ピラティスは“理想的な姿勢を学び、理想的な身体の動きを学び、それを一生モノの記憶として身体に沁みつかせる”ために、最も効率的な手段であると考えております。 数あるエクササイズの中から患者様のお身体にあったものをご提案いたします。整体で整えた身体を自分自身のモノとして定着させるために必要であり、根本解決のための鍵となります。頚椎椎間板ヘルニアを起こした根本の原因は日常生活の姿勢や動作の異常です。根本解決・再発予防を図るには正しい動きを定着させる必要があります。

特殊電気治療

ラスバル整骨院では医療の国家資格を取得している人のみ、取り扱うことが可能な“特殊電気治療機”を設置しております。 6種類の電気刺激モードを搭載しており、様々な施術と組み合わせ、症状に合わせた多彩な治療を可能にします。
神経症状にはこの特殊電気治療器は有効的であり、神経の伝達を促し、回復を促進します。

栄養指導

頚椎椎間板ヘルニアなどの神経症状は、栄養素の偏りが症状を助長させる可能性があります。
神経の伝達に異常をきたす食生活をしていないか、炎症の回復を抑制させるような栄養素の偏りがないかなど一人一人のライフスタイルを的確に聴取し、アドバイスをいたします。

特に神経症状の回復には、ビタミンB6・ナイアシン・マグネシウム・鉄・銅・亜鉛などのミネラルが不足している場合が多く見られます。
施術に合わせて栄養の指導を行うことで回復を促します。

まとめ

頚椎椎間板ヘルニアは一般的な疾患で、適切な治療を受ければ多くの患者が症状の改善を経験します。日常生活での予防策を実践し、必要に応じて専門家の診断と治療を受けることが重要です。

参考文献

1. “Comparison of clinical outcomes between sequestered cervical disk herniation and non-sequestered cervical disk herniation after anterior cervical decompression and fusion: a cohort study” – Journal of Orthopaedic Surgery and Research
2. “Anterior transcorporeal approach combined with posterior translaminar approach in percutaneous endoscopic cervical discectomy for two-segment cervical disc herniation treatment: a technical report and early follow-up” – Journal of Orthopaedic Surgery and Research
3. “Efficacy and safety of percutaneous endoscopic cervical discectomy for cervical disc herniation: a systematic review and meta-analysis” – Journal of Orthopaedic Surgery and Research