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腸脛靭帯炎(ランナー膝)

腸脛靭帯炎(ランナー膝)とは?

腸脛靱帯は太ももの外側に位置しており、腸骨から脛骨のあいだを結合させているバンド(帯状の結合組織)です。膝関節の曲げ伸ばしの際の重要な支持機構となっています。

腸脛靭帯炎(ランナー膝)は、膝の屈伸運動を繰り返すことで、腸脛靭帯が膝の外側の上方にある骨のでっぱり(大腿骨外側上顆)を何度も通過するために炎症が起こると考えられています。

腸脛靭帯炎(ランナー膝)の症状

足を酷使した際に膝の外側にズキズキとした痛みを感じるのが特徴です。特にランニングにおいては、着地時に体重の5倍ほどの負荷がかかる下り坂を走るときに痛みが増します。
初期の段階では、ランニング中に痛みが出るものの、しばらく休むと治まる程度ですが、次第に運動後も痛みを感じるようになり、悪化すると慢性化して日常生活にも支障をきたすので注意が必要です。
長距離の陸上競技以外にも、サイクリングやスキー、登山、バスケットボールなどでも発生します。ランニングを始めたばかりの人や筋力が弱い人、筋肉が硬くなっている人、O脚で体重が外側にかかりやすい人がなりやすいといわれています。

腸脛靭帯炎(ランナー膝)の原因

発生の要因はオーバーユースです。腸脛靭帯がランニングや自転車の動作などで膝外側上方の骨のでっぱり(大腿骨外側上顆)を何度も摩擦を繰り返す(関節の屈曲30°以上で腸脛靭帯が外側上顆の前方に、30°未満で後方にスライドするため、繰り返すことで摩擦が生じる)ことで炎症が起きることが原因です。腸脛靭帯そのものよりも、腸脛靭帯と大腿骨外側上顆の間にある滑膜の炎症とも考えられています。

最近になって、このような炎症の部位には、通常では見られないような異常な血管が増えており、異常な血管とともに神経も増えることで治りにくい痛みの原因となっていることがわかっています。

リスクファクター(これらの要因が多くあると腸脛靭帯炎になりやすい)として、
1.ランニング、自転車走行の時間が長い
2.柔軟性不足(ウォームアップ不足)
3.休養不足
4.硬い路面や下り坂
5.継続的な偏ったストレス(同じ方向でトラックを走り続けるなど)
6.硬いシューズ
7.下肢アライメント(内反膝)
8.脚長差

などが挙げられます。

病院での一般的な治療

安静、冷やすこと、痛み止め、リハビリなどが治療の第一選択となります。一部の方は痛みが長引くことがあります。手術療法は一般的ではありません。

論文では、腸脛靭帯炎の80%の人は半年以内に保存療法で改善するとされています。一方で一部の人は、治療を受けていても痛み症状が改善せず症状が長引くことがあります。そのような場合は痛みの原因に対する根本的な治療ができていない可能性が高いです。

ラスバル鍼灸整骨院での施術

整体

痛みや症状を改善するためにリラクゼーションのマッサージではなく、解剖学・運動学的視点から考えられた手技施術を行います。
はじめに行った評価をもとに、患者様の前後左右の筋肉の柔軟性のバランスを整え、筋肉や関節、骨格を本来あるべき理想の位置に戻すための施術を行なっていきます。
また、痛みを引き起こしている箇所にできるだけ負荷を与えないよう、必要に応じて痛みが出ている箇所のまわりの関節の可動域を広げる施術も行います。腸脛靭帯炎は特に腸脛靭帯に直接つながる大腿筋膜張筋の筋肉の緊張を取り除くことが重要になります。

鍼灸

整体に加え、必要に応じて鍼治療を行います。鍼治療はピンポイントで狙った表層から深層までの筋肉を緩める作用のほかに血液循環を良くしたり、免疫細胞の増加・活性化に作用があります。
鍼を用いて神経や障害を起こしている筋にピンポイントでアプローチをすることで筋肉の緊張を取り除いたり、痛みを抑制させることが可能です。

ピラティス

整体や鍼灸で身体のバランスを整え、関節の可動域を出した後はピラティスを行います。ピラティスは“理想的な姿勢を学び、理想的な身体の動きを学び、それを一生モノの記憶として身体に沁みつかせる”ために、最も効率的な手段であると考えております。 数あるエクササイズの中から患者様のお身体にあったものをご提案いたします。整体で整えた身体を自分自身のモノとして定着させるために必要であり、根本解決のための鍵となります。腸脛靭帯炎は特に股関節や膝関節の動きのエラーが見られることが非常に多く見られます。そのため、症状が軽減した場合も根本解決・再発予防を図るために正しい動きを定着させる必要があります。

特殊電気治療

ラスバル整骨院では医療の国家資格を取得している人のみ、取り扱うことが可能な“特殊電気治療機”を設置しております。 6種類の電気刺激モードを搭載しており、様々な施術と組み合わせ、症状に合わせた多彩な治療を可能にします。
炎症症状が強い場合や関節の痛みが強い場合は特殊電気治療器が非常に有効的です。炎症を回復させ、細胞の新生を促すことで最短の回復を目指します。

まとめ

腸脛靭帯炎症(ランナー膝)は長く続けば続くほど、難治性のものとなります。
基本的に安静にすることで改善が見込めますが、ランニングや運動を再開すると再発しやすい疾患でもあります。
根本解決・再発予防のためにも正しい身体の動きを取り戻すことが重要になるます。膝の違和感や痛みを感じた場合は必ず専門家に相談をしましょう。

参考文献

腸脛靭帯炎における臨床的特徴と運動療法成績について|第22回東海北陸理学療法学術大会
https://www.jstage.jst.go.jp/article/thpt/22/0/22_0_38/_pdf/-char/ja
腸脛靭帯炎(ランナー膝) | JCHO東京山手メディカルセンター
https://yamate.jcho.go.jp/%E8%85%B8%E8%84%9B%E9%9D%AD%E5%B8%AF%E7%82%8E%EF%BC%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%8A%E3%83%BC%E8%86%9D%EF%BC%89/

 


 

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