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変形性膝関節症

変形性膝関節症とは

変形性膝関節症とは簡単に言うと、関節のクッションである軟骨が、加齢や筋肉量の低下などによりすり減って、痛みが生じる病気のことを言います。

軟骨がすり減った分、膝関節の骨と骨のすき間が狭くなって内側の骨があらわになり、骨のへりにトゲのような突起物ができたり、骨が変形したりします。

また、関節をおおっている関節包(かんせつほう)と呼ばれる繊維膜の内側に炎症が起こるため、黄色味がかった粘り気のある液体が分泌され、いわゆる「膝に水がたまった」状態になります。

60歳以上で「膝の痛み」でお悩みの方は全国で推定3000万人。その大部分は、変形性膝関節症によるものと考えられています。

症状の3段階

変形性膝関節症の症状は初期、中期、進行期の3段階に分かれます。

〈初期〉

起床後、からだを動かし始めたときに膝のこわばりを感じます。

起き上がったり、歩き出そうとしたりすると、なんとなく膝がこわばる、重くて動かしにくい、はっきりわからないような鈍い痛みを感じるなどの自覚症状が現れます。

 

しかし、しばらくからだを動かすと自然と治まるため、あまり気にならない場合が多いです。

 

もう少し症状が進むと、正座や階段の上り下り、急に方向転換したときなどに痛みを生じるようになります。

〈中期〉

中期になると、しばらく休んでいたら治まっていた膝の痛みが、なかなか消えなくなります。

正座や深くしゃがみこむ動作、階段の上り下りなどが、膝の痛みがつらくて困難になります。

関節内部の炎症が進むため、膝が腫れて熱感も生じます。関節液の分泌量が増えるにしたがい、膝の変形が目立つようになるほか、関節がすり減って摩擦が大きくなるため、歩くときしむような音がします。

〈進行期〉

関節軟骨がほとんどなくなり、骨同士が直接ぶつかるようになります。

 

この段階になると、初期、中期段階でみられた症状がすべて悪化して、普通に歩いたり、座ったり、しゃがんだりするのも困難になります。

また、睡眠時や安静時にも痛みを引き起こし、日常の行動範囲も狭まるため、精神的な負担も大きくなります。

変形性膝関節症の原因

変形性膝関節症の原因は、

  • 肥満
  • 筋力低下
  • O脚X脚
  • スポーツなどの重労働
  • 加齢
  • 遺伝
  • 骨折、靭帯や半月板損傷などの後遺症
  • 化膿性関節炎などの感染の後遺症

と多くの原因が考えられます。

整形外科での一般的な治療法

整形外科での治療は

⑴手術以外の治療

⑵手術による治療

の2つに大きく分かれます。

⑴手術以外の治療

・運動療法

・消炎鎮痛剤の処方(湿布、飲み薬)

・注射(ヒアルロン酸、消炎鎮痛剤)

・関節に溜まった水を抜く(注射)

 

⑵手術による治療

・クリーニング手術:ひざ関節鏡下で軟骨や半月板のささくれ・毛羽立ちの除去を行う。

・骨切り術:骨をくさび状に切り骨アライメント(骨の配置)を矯正。

・人工関節手術:骨を削り、関節自体を金属のインプラントに置き換える。

ラスバル整骨院が考える施術

整骨院では注射や手術はできないため、基本的には初期や中期の症状が適応だと考えられます。

○症状改善で一番大切なこと

変形性膝関節症の症状改善に一番大切なことは、膝周辺の筋力を高めることです。

私は患者様によく、体重を減らすか、筋力を高める必要があると話をします。

 

体重が増えれば膝関節にかかる負荷は増大します。

しかし、太っている人が必ずしも膝に痛みが出るとは限りません。

 

それは、自身の体重を支える十分な筋力があるからと考えられます。

 

もちろん、現在の筋肉量で体重が減少すれば、症状は軽減する可能性はあります。

しかし、またいつ体重が増えてしまうか、筋力が低下してしまうかはわかりません。

 

そのため、基本的に膝周辺の筋力を高める必要があると考えます。

 
 
○運動の前の準備が何よりも大切

運動によって膝の筋力を高めることは何よりも大切になります。

しかし、運動を行う前に十分に膝の筋肉を動かせる状態にしなければなりません。

 

そもそもなぜ、膝周辺の筋力が低下してしまうのでしょうか?

 

それは、膝の上下の関節、股関節と足関節に問題がある可能性が高いと考えられます。

 
 

膝の上には股関節、下には足関節があります。

 

この2つの関節が正常に機能していない場合、日常生活動作で膝への負担が増大し、膝周辺の筋肉の使い方に偏りが出てきます。

 

そのため、ラスバル整骨院では運動療法を指導する前に、手技療法を用いて股関節と足関節の可動域を増加させ、機能を改善します。

 
 

そしてもう一点、膝関節も十分な可動域を出す必要があります。

膝関節の可動域の減少がある場合、運動を行なったとしても、関節はスムーズに動かず、筋肉がつくことはありません。

 

そのため、膝関節の可動域を正常まで出す施術を行います。

 
○筋肉を使う感覚を思い出す

膝周辺の運動を行う際に難しいことは、筋肉を使っている感覚がわからないことです。

ラスバル整骨院では、特殊電気治療器の3D EMSという周波数の電気を筋肉に流すことにより、筋肉を使う感覚を思い出すことが可能です。

 

この筋肉を使う感覚を思い出すことで、通常の何倍もの効果を得ることができると考えられます。

痛みの予防・改善の体操3選

①膝の動きをよくする体操
 
②膝の安定を高める体操
 
③膝の負担を軽減するための体操
 

以上の3つが基本的な膝痛予防の体操になります。

 地味な体操ですが、この運動が何よりも効果があります。
 
 

まとめ

変形性膝開節症は、膝への負担を減らす生活を心がけることで、かなり防ぐことができる病気です。
 まずは予防を心がけるようにしましょう。

膝の痛みを感じた時には整形外科や整骨院を受診し、程度に合わせた適切な治療を始めることが大切です。
日常生活に支障を来たす程になったら、我慢せずに専門治療を受けてください。

症状がかなり進んだ高齢の方でも、適切な手術療法によって膝の痛みがなくなり、旅行にも行けるようになることが期待できます。

 老後の生活をよりよいものにするためにも、膝の痛みで困ったときには専門家に相談することをお勧めします。

 

参考文献
  1. Felson DT, Zhang Y. (1998) “An update on the epidemiology of knee and hip osteoarthritis with a view to prevention.” Arthritis & Rheumatism, 41(8), 1343-1355.
  2. Hunter DJ, Felson DT. (2006) “Osteoarthritis.” BMJ (Clinical Research Ed.), 332(7542), 639-642.
  3. Bijlsma JW, Berenbaum F, Lafeber FP. (2011) “Osteoarthritis: an update with relevance for clinical practice.” The Lancet, 377(9783), 2115-2126.
  4. Kolasinski SL, Neogi T, Hochberg MC, et al. (2020) “2019 American College of Rheumatology/Arthritis Foundation Guideline for the Management of Osteoarthritis of the Hand, Hip, and Knee.” Arthritis Care & Research, 72(2), 149-162.
  5. Bannuru RR, Osani MC, Vaysbrot EE, et al. (2019) “OARSI guidelines for the non-surgical management of knee, hip, and polyarticular osteoarthritis.” Osteoarthritis and Cartilage, 27(11), 1578-1589.

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ラスバル整骨院
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