その疲れ、副腎疲労??
朝が苦手なんです。アラームをセットしても起きれません
コーヒーを飲まないと元気が出ないんです
たくさん寝てるのに疲れが取れません
日中は元気がないんですが、夜になると元気になってきます
ストレスを感じると甘いものが食べたくなってきます
よく癇癪を起こします
頭がすっきりせず、いつもモヤモヤしています
物忘れが増えました
このようなお悩みはないでしょうか?
少しでも当てはまる方は“副腎疲労”が疑われます。
副腎疲労(アドレナル・ファティーグ)とは
副腎疲労(アドレナル・ファティーグ)とは、さまざまなストレスや偏った食事、運動不足などの生活習慣の乱れによって副腎(後述)の機能低下が続き、ホルモンバランスが乱れて、疲れや不安、食欲不振などのさまざまな症状がみられる状態のことです。
病気として正式に定義されているわけではありませんが、アメリカでは30年以上前からその存在が示されており、日本でも人口の1%程度は副腎疲労の状態にある可能性が考えられています。
副腎とは
副腎とは腎臓の上部に存在し、数多くのホルモンの産生・分泌を行っている臓器です。
栄養分の代謝や、電解質・循環器系・ストレスの調整など、体にとってとても大切なはたらきをしているため、副腎の機能が低下すると不調につながることがあります。
※下記イラストの腎臓の上にある黄色の部分が副腎です。
副腎疲労の症状
疲労感:ストレス時や夜に悪化、ひどくなると朝から動けない
精神不安定:落ち着きがない、興奮、上の空、気が散る、我慢が出来ない
消化器異常:食欲不振、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛
ストレス下で、機能性低血糖症に陥りやすい
欲求過多:塩分、砂糖、カフェイン、スパイス
頻拍、動悸、過呼吸(パニック発作)
起立性低血圧
顔面蒼白、悪寒、冷や汗
うつ、適応障害の診断
不眠症
PMS(月経前症候群)の悪化
花粉症などのアレルギー症状の悪化、耳の痒み
皮膚の炎症、脱毛
光に対する過敏症
性的関心の減退
このように副腎疲労の症状は多岐にわたります。
病院への受診の目安
上記のうち、複数の症状に心当たりがある場合は副腎疲労の可能性があります。
ただ、日本においては新しい概念であるため、医療機関にかかっていても適切に診断されない場合があることを理解しておきましょう。
たとえば、慢性疲労症候群や起立性調節障害、甲状腺機能低下症、うつなどと診断されて治療を受けているものの、治療効果が出ない場合は副腎疲労の可能性も考えられます。
また、副腎疲労を放置すると、症状がどんどん重くなることがあります。
最初は寝つきが悪い、疲れやすいといった程度だったのが、感情の起伏が大きくなったり、血圧や血糖値の乱れ、不眠などが生じたりするようになり、やがて衰弱やうつ状態に陥るまでになってしまうこともあります。
さらに、糖尿病や高血圧といった生活習慣病につながることもあるとされています。
重症化を防ぐためには早めの対処が必要なので、気になる症状があれば早めに受診をするとよいでしょう。
ただし、一般の内科では診断できない場合があるため、副腎疲労の検査や治療を行っている医療機関を選ぶことをおすすめいたします。
副腎疲労の治療方針
当院は病院ではなく、精密検査や特殊検査は行うことができないため、チェックシートや問診を通して状態の把握をいたします。
副腎疲労が疑われる場合は、食生活や運動習慣など、生活習慣改善のアドバイスを行うことが基本となり、これらは治療の根幹でもあります。
⒈血糖値の急上昇を抑える食事を摂る
副腎疲労を改善するには、まずは食生活を見直すことが大切です。
副腎疲労に陥ると、本来高いはずのストレスに抵抗してくれるホルモン「コルチゾール」の分泌量が低下するため、血糖値が急上昇するような糖質メインの食事を摂ると、ただでさえ少ないコルチゾールを無駄に消耗してしまうことになります。
朝食には、血糖値の急上昇を抑える玄米や肉、魚、納豆などのタンパク質を中心としたメニューを摂るのがオススメです。
またエゴマや亜麻仁油、サンマやアジなどの青魚に含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)にもホルモンの分泌を正常化させる効果があるため、積極的に摂るようにしましょう。
⒉副腎に負担をかける食材の摂取を控える
休養しても疲れが取れず、副腎疲労が疑われる場合には、控えるべき食材がいくつかあります。
食品添加物や化学合成物質などの多く含まれるジャンクフードや、血糖値を急上昇させる白砂糖やスイーツ、副腎を刺激してコルチゾールを過剰に分泌させてしまうアルコールやカフェインなどは、副腎に大きな負担をかけるため、さらなる副腎疲労を招く原因になります。
また、小麦製品に含まれるグルテンや牛乳に含まれるカゼインも腸の炎症を招き、副腎に負担をかけると考えられています。
疲労感が強い時には、2〜3週間程度、こうした食材を控えて体調を見るようにしてみてください。
⒊ストレスをためず定期的な運動と睡眠をとる
副腎疲労の予防、改善のためには、ストレスを軽減する必要があります。
まず、自分がストレスに感じる物事を把握しましょう。
そして、必要以上に頑張りすぎず、趣味やリラックスの時間などを取ってストレスをためない、そしてたまったストレスを解消するように心がけることが大切です。
また、定期的な運動も欠かせません。
十分な睡眠も大切です。時間があるときは朝ゆっくり起きたり、昼寝したりするのも良いとされています。
当院では症状改善のために、ストレスを解消するための整体を行なったり、マインドフルネス瞑想の指導や視機能へのアプローチで脳を活性化させ、ストレスの耐性を上げることなども行います。
症状が重度の方は必ず病院へ
副腎疲労の治療の基本は、すでに説明した生活習慣の改善が中心となりますが、状況に応じてサプリメントを使ったり、ホルモンを補充する治療を行ったりすることがあります。
ただし、ホルモンの補充は症状改善の効果は期待できますが、副腎疲労自体の治療にはならない場合があるため注意が必要です。
この場合は、副腎の機能を改善するために、さまざまな栄養素をサプリメントで補充することもあります。
また、副腎疲労の背景に病気など原因がある場合は、その治療が必要とされています。
生活習慣の改善で変化が見られなかったり、当院の範囲外と判断した場合は病院へのご紹介を行います。
まとめ
ストレス社会と言われる現代は副腎疲労を患っている方は増加していると考えられます。
少しでも自信の症状が副腎疲労と当てはまる場合は、生活習慣の見直しを行なってみましょう。
患者様の生活習慣や栄養状態を把握すると、自身でも気づいていない悪い習慣が多々みられます。
自分に合った改善方法がわからない方は、お気軽に当院へご相談ください。
最後までご覧いただきありがとうございました◎
ラスバル整骨院
栁澤昂希
参考文献
- 低コルチゾール血症をきたすストレス関連疾患と その鑑別 松林 直 Jpn J Psychosom Med 63:409-416, 2023
- Arlt W, et al : Adrenal insufficiency. Lancet 361 : 1881― 1893, 2003.
- 柴田洋孝:副腎不全の原因と分類.日内会誌 707, 2008.
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