鍼治療について

2024.01.20 2024.01.29

鍼治療ってどんなことをするの？

鍼治療は太さ0.16mm~0.20mm、長さ3cm~6cmほどの鍼を使用して治療を行います。
経穴(ツボ)や硬い筋肉に鍼で刺激を入れることで体の中で様々な反応が起きます。

腰の鍼治療

痛みの部位や症状の出方によって鍼の打つ深さ、角度、鍼の太さなどを変えながら打ちます。
また鍼を打ったところに電気を流す場合もあります。

鍼治療によってどんな効果が出るの？

鍼を打つことで体にどんな反応が出るのか

鍼を体に打つとで軸索反射という反射が体の中で起こります。
軸索反射とは侵害刺激が入る事で、血管が広がる反射のことです。
血管が広がることでそこに滞っていた疲労物質などが流れます。
それにより硬くなっていた筋肉が緩むことで症状の改善が見られます。

また鍼で微小な傷をつけることで、それを治そうと体の中で反応が起こります。
それにより自己治癒力を高める事でお身体の不調を改善してくれます。

どんな症状に鍼はいいの？

鍼灸治療の適応症状は多岐に渡ります。
WHO（世界保健機関）は以下の症状に鍼灸が適応だと発表しています。

神経系　神経痛(三叉、肋間、坐骨など)、頭痛、歯痛、ヘルペス、顔面神経麻痺、しびれ　など

運動器系　五十肩、むち打ち症、頸肩腕症候群、腰痛症、ギックリ腰、椎間板ヘルニア、変形性膝関節症、関節炎、リウマチ、肩こり、寝ちがい、筋肉痛、捻挫、テニス肘、腱鞘炎　など

消化器　胃炎、胃下垂症、胃酸過多症、胃痙攣、胃・十二指腸腫瘍、口内炎、慢性肝炎、慢性腸炎、便秘、下痢、痔疾　など

循環器系　高血圧症、低血圧症、心臓神経症、動悸、浮腫、冷え症　など

内分泌系　糖尿病、甲状腺機能障害　など

呼吸器系　風邪、扁桃炎、咽頭炎、気管支炎、喘息、咳　など

感覚器系　眼精疲労、仮性近視、白内障、鼻炎、副鼻腔炎、耳鳴り、メニエール症候群　など

婦人科系　生理痛、月経異常、乳腺症、更年期障害、冷え、のぼせ、つわり　など

泌尿器系　慢性腎炎、膀胱炎、ネフローゼ、前立腺肥大　など

小児科系　小児喘息、夜尿症、夜泣き、かんの虫、消化不良、虚弱　など

その他　自律神経失調症、不眠症、ストレス性疾患、心身症、アレルギー、アトピー性皮膚炎、慢性疲労、成人病の予防

これは、臨床経験にもとづくものであり、必ずしも研究上の裏付けを伴うものではありませんが、鍼灸治療の幅広さが理解される資料です。
　上記の疾患にしか効果がないというわけではなく、あくまで国際基準を提示したのみです。

鍼治療は多岐にわたって適応症状がありますが、ではどんな人におすすめなのか。
それはなかなか良くならない慢性的な症状の方におすすめです！
またぎっくり腰など急性の方にも打つ事があります。

上記の症状以外でお悩みの方もお気軽にご相談ください。

鍼治療についてよくある質問

Q1 鍼って痛いの？

鍼治療は全く痛いとういう事はありません。多少の痛みを生じる事はあります。
鍼治療の際に感じる痛みは２種類あります。

1.チクッという鋭い痛み
鍼を打ったすぐにチクッという痛みが生じる事があります。
皮膚には様々なセンサーがあり刺した瞬間にチクっと痛みを感じる事があります。
これは毎回出るものではなく痛みが強い場合は打つ箇所を変えたりします。
ただし鍼治療で使用する鍼は注射針の1/３ほどの細さのため注射のような痛みはありません。

2.ズンという重い痛み
鍼を打ち硬い筋肉に入るとズンという重たい独特な感覚があります。
僕たちはこれを『響き』と呼んでいます。
この響きに関しては痛いと捉える人もいれば気持ち良いと感じる方もいます。
鍼をしばらく置いていると筋肉が緩む事で徐々に軽くなってきます。
もちろんこの感覚が苦手な方には響きの少ない施術を行います。