タナ障害(膝滑膜ひだ障害)とは?
膝関節の中には「滑膜ひだ(タナ)」と呼ばれる膜状のヒダがあります。普段は症状を起こしませんが、この部分が炎症を起こしたり、膝の曲げ伸ばしで大腿骨と膝蓋骨の間に挟まれてしまうと タナ障害 と呼ばれる状態になります。
放置すると症状が悪化し、日常生活やスポーツに大きな支障をきたすこともあります。早期に適切な対応を行うことが重要です。
タナ障害の特徴と症状
- 膝のお皿(膝蓋骨)の 内側上方〜内側下方 の痛み
- 膝の曲げ伸ばしで「コリッ」「パキッ」とした引っかかりや音(クリック)
- 正座やしゃがみ込みでの違和感
- 悪化すると「膝くずれ」を起こすこともある

原因
- ランニングやジャンプなど膝の曲げ伸ばし動作の繰り返し
- 成長期や部活動での過度な運動
- 膝の位置異常(膝蓋骨高位など)
- 外傷や膝の酷使
タナ障害は中高生の運動部員や、スポーツを習慣的に行う方に多くみられますが、一般の方にも起こり得ます。
検査方法
- 圧痛テスト:膝蓋骨の内側を押すと痛みが誘発される
- Hughston’s Plica Test:膝を軽く曲げた状態で膝蓋骨内側を押さえ、屈伸して痛みを誘発
- Stutter Test:膝の伸展途中で膝蓋骨が“カクッ”と動く
- 画像診断(MRIなど)で肥厚した滑膜ひだが確認される場合もある
治療法
保存療法(多くはここから始めます)
- 安静と運動制限(まずは膝を休ませることが重要)
- 薬物療法(湿布や消炎鎮痛薬)
- 物理療法(電気・超音波・温熱など)
- 関節内注射(ヒアルロン酸・ステロイド)
- リハビリテーション
- 大腿四頭筋(特に内側広筋)の強化
- ハムストリングス・股関節周囲の柔軟性改善
- 正しいフォームや動作の習得
手術療法
- 保存療法で改善しない場合、関節鏡視下手術 でタナを切除
- 手術自体は短時間で行われますが、術後はリハビリが必要
- 復帰までには数週間〜数か月を要することもあります
予防・セルフケア
- 運動前後のウォーミングアップとストレッチ
- 大腿四頭筋やハムストリングスのバランスを整える
- テーピングやサポーターで膝への負担を軽減
- 違和感を感じたら無理せず早めに受診
ラスバル整骨院でのアプローチ
当院では、
- 徒手療法による膝関節・股関節・足関節の調整
- ピラティスを用いた筋バランス・動作改善
- 膝だけでなく全身の運動連鎖を整えるアプローチ を通じて、タナ障害の根本改善と再発予防を目指します。
膝の痛みでお悩みの方は、症状が悪化する前にぜひ一度ご相談ください。
【未来の健康を一緒に創りあげていく】
ラスバル整骨院 栁澤 昂希
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