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ためになる健康のお話

3,000万人のビッグデータが示す、アルコール障害と認知症の関係

アルコール障害は認知症の最大のリスク因子か?

認知症の発症にはさまざまな要因が関わると言われていますが、その中でも 「アルコール障害」 が最大のリスク因子であることを、大規模な研究が明らかにしました。

フランスのTranslational Health Economics Network による研究では、 3,000万人以上の医療データ を解析し、アルコール障害と認知症の関連を調査しました。その結果、アルコール障害を持つ人は、持たない人に比べて 3倍以上も認知症になりやすい ことが分かりました。


研究の概要

研究の目的

アルコールの過剰摂取が、認知症の発症リスクにどの程度影響するのかを検証。

研究の方法

  • 対象者:2008年から2013年の間にフランスの病院を退院した 31,624,156人 の成人患者。
  • 調査項目
    • 退院後に認知症を発症したかどうか
    • アルコール障害の既往歴
    • その他の認知症リスク因子(高血圧、糖尿病、喫煙歴など)

研究の結果

  • 研究対象者のうち、3.5%(約110万人) が認知症と診断されていた。
  • 65歳未満で発症した認知症の5.2% はアルコールが原因だった。
  • アルコール障害を持つ人の認知症リスクは、男性で3.36倍、女性で3.34倍 と、他の要因よりも圧倒的に高かった。
  • アルコール障害は、認知症リスクを高める 高血圧、糖尿病、喫煙、脳卒中などの疾患とも関連が深い

アルコール障害とは?

アルコール障害とは、 慢性的な飲酒の影響で、健康や社会生活に支障をきたす状態 を指します。具体的には、

  • 毎日大量に飲酒する(男性:1日3杯以上、女性:1日2杯以上)
  • 飲酒をコントロールできない
  • 朝から飲酒する
  • 記憶が飛ぶほど飲むことがある
  • 離脱症状(手の震え、不安、不眠)が出る

こうした状態が続くと、脳の萎縮が進み、認知機能が低下しやすくなる ことが分かっています。


アルコールが脳に与える影響

アルコールは 脳の神経細胞を直接破壊 し、長期間にわたる飲酒は 脳の萎縮や神経伝達物質のバランス異常 を引き起こします。その結果、

✅ 記憶力や判断力の低下
✅ 情動のコントロールが難しくなる
✅ 学習能力の低下
✅ 方向感覚の喪失

といった認知症の典型的な症状が現れやすくなります。


どのくらいの飲酒量なら安全なのか?

世界保健機関(WHO) によると、

  • 男性:1日2杯まで
  • 女性:1日1杯まで

が適量とされています。

しかし、毎日飲酒するのではなく、「休肝日」を週に2~3日設ける ことも重要です。また、飲酒習慣がある方は、 定期的な健康診断 で肝機能や認知機能のチェックを行うことを推奨します。


ラスバル整骨院の視点:認知症予防のためにできること

ラスバル整骨院では、認知症の予防には 運動と生活習慣の見直しが重要 であると考えています。

✅ 適度な運動
✅ バランスの取れた食事
✅ 質の高い睡眠(睡眠環境の改善)
✅ アルコール摂取量の管理(適量を守る)

特に 筋力トレーニングは認知症リスクを下げる という研究もあり、ラスバルではピラティスや整体を通じて、身体機能と脳の健康をサポート しています。


まとめ

  • アルコール障害は 認知症の最大のリスク因子 であり、発症リスクが 3倍以上高まる
  • 過度な飲酒は脳の萎縮を引き起こし、認知機能を低下させる
  • 適度な飲酒量を守り、休肝日を設けることが重要
  • 認知症予防には 適度な運動・バランスの取れた食事・良質な睡眠 も大切。

ラスバル整骨院では、健康的なライフスタイルのサポートを行っています。 認知症を予防し、より充実した生活を送るために、今できることを始めてみませんか?


参考文献

  1. Schwarzinger M, Pollock BG, Hasan OSM, Dufouil C, Rehm J. Contribution of alcohol use disorders to the burden of dementia in France 2008-13: a nationwide retrospective cohort study. Lancet Public Health. 2018 Feb; Online first.
    DOI:10.1016/S2468-2667(18)30022-7
  2. Rehm J, Hasan OSM, Black SE, Shield KD, Schwarzinger M. Alcohol use and dementia: a historical and methodological perspective on a complex relationship. Neuropsychiatr Dis Treat. 2019;15:2293-2302.
    DOI:10.2147/NDT.S207265

【未来の健康を一緒に創りあげていく】
ラスバル整骨院 栁澤 昂希

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