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瞑想が脳に与える科学的な影響とは? 最新研究が明かす驚きの変化

瞑想がストレスを軽減し、精神の安定に役立つことは広く知られています。しかし、瞑想が脳の構造や機能にどのような変化をもたらすのかについては、科学的な研究が進むにつれ、ますます明らかになってきました。今回は、瞑想が脳に及ぼす影響について2つの最新研究をもとに解説します。


瞑想が不安やストレスを軽減する仕組み

扁桃体の活動を抑制し、ネガティブな感情を減らす

感情の処理に重要な役割を果たす脳の部位 「扁桃体(amygdala)」 は、不安や恐怖といったネガティブな感情と深く関係しています。ある研究では、「思いやりの瞑想(Awareness-Based Compassion Meditation:ABCM)」のトレーニングを受けたグループとリラクゼーションを行ったグループを比較したところ、ABCMグループの方が 右扁桃体の活動が有意に低下 していることが明らかになりました(Leung et al., 2017)。

この結果は、瞑想が単なるリラックス以上の効果を持つことを示しています。特に思いやりの瞑想を続けることで、ネガティブな感情への反応が鈍化し、不安やストレスが軽減される可能性があるのです。

瞑想の効果は非瞑想時にも持続する

この研究では、参加者が瞑想をしていない状態でも扁桃体の活動が抑制されていることが確認されました。つまり、瞑想の効果は一時的なものではなく、日常生活の中でも持続することが示唆されています。これは、ストレス管理やメンタルヘルスの向上において、瞑想が長期的なメリットをもたらす可能性を示しています。


瞑想は脳の構造を変える

脳の灰白質が増加し、記憶力や感情調整能力が向上

また別の研究では、 マインドフルネス瞑想(Mindfulness-Based Stress Reduction:MBSR) が脳の構造に与える影響を調査しました(Hölzel et al., 2010)。この研究では、瞑想未経験の健康な成人を対象に、8週間のMBSRプログラム を実施し、瞑想の前後でMRIスキャンを行いました。

その結果、瞑想を行ったグループでは、以下の脳領域において 灰白質(脳の神経細胞が密集する部分)が増加 したことが確認されました。

  • 海馬(Hippocampus) :記憶力や学習能力に関与
  • 後帯状皮質(Posterior Cingulate Cortex) :自己認識や注意力に関与
  • 側頭頭頂接合部(Temporo-Parietal Junction) :共感や視点の切り替えに関与
  • 小脳(Cerebellum) :運動調整や認知機能に関与

なぜ脳の構造が変わるのか?

瞑想は、繰り返し行うことで 脳の神経可塑性(neuroplasticity) を促進すると考えられています。これは、脳が新しい情報を学習し、適応する能力のことを指します。瞑想を行うことで、ストレスホルモンの分泌が減少し、感情の制御や記憶力が向上するのです。


瞑想の実践方法とおすすめの習慣

初心者でも簡単にできる瞑想方法

瞑想にはさまざまな種類がありますが、初心者におすすめの方法として、以下のような簡単な瞑想を試してみてください。

  1. 呼吸に集中する瞑想(マインドフルネス瞑想)
    • 静かな場所に座り、目を閉じる。
    • 自然な呼吸に意識を向け、吸う息と吐く息を観察する。
    • 雑念が浮かんできたら、再び呼吸に意識を戻す。
    • 5~10分程度続ける。
  2. 思いやりの瞑想(コンパッション瞑想)
    • 自分自身や大切な人、さらには苦手な人に対して「幸せでありますように」「健康でありますように」と心の中で唱える。
    • 思いやりの気持ちを育てることで、ストレスや怒りを和らげる効果が期待できる。
  3. ボディスキャン瞑想
    • 仰向けに横になり、足先から頭のてっぺんまで、順番に体の感覚に意識を向ける。
    • 身体のこわばりや緊張に気づき、それをリラックスさせる。

瞑想を習慣化するコツ

  • 毎日決まった時間に行う(朝起きてすぐや寝る前など)
  • 短時間から始める(最初は5分からでもOK)
  • アプリを活用する(HeadspaceやCalmなど)
  • 無理せず継続することを重視する(8週間の継続で効果を実感)

まとめ:瞑想がもたらす驚くべき効果

今回紹介した研究から、瞑想には次のような科学的に証明されたメリットがあることがわかりました。

✅ 扁桃体の活動を抑制し、ストレスや不安を軽減 ✅ 灰白質の増加により、記憶力や感情調整能力が向上 ✅ 脳の構造が変わることで、日常生活にも良い影響が続く ✅ 継続することで、心の安定とストレス管理がしやすくなる

瞑想は特別な道具や環境を必要とせず、誰でも簡単に始められる実践方法です。日々の生活に取り入れることで、ストレスの軽減や脳の健康維持に役立つかもしれません。


参考文献

  1. Leung, M. K., Lau, W. K. W., Chan, C. C. H., Wong, S. S. Y., Fung, A. L. C., & Lee, T. M. C. (2017). Meditation-induced neuroplastic changes in amygdala activity during negative affective processing. Social Cognitive and Affective Neuroscience, 12(11), 1825–1834. https://doi.org/10.1080/17470919.2017.1311939
  2. Hölzel, B. K., Carmody, J., Vangel, M., Congleton, C., Yerramsetti, S. M., Gard, T., & Lazar, S. W. (2010). Mindfulness practice leads to increases in regional brain gray matter density. Psychiatry Research: Neuroimaging, 191(1), 36–43. https://doi.org/10.1016/j.pscychresns.2010.08.006

ラスバル整骨院では、身体の健康だけでなく心の健康にもアプローチするため、簡単な瞑想の指導を取り入れています。特に、ストレスや不安を抱えている方にとって、瞑想は心身のバランスを整える有効な手段となるでしょう。

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ラスバル整骨院 栁澤 昂希

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