【院長の新規予約受付一時停止のお知らせ】
WEB予約
公式LINE
Instagram
TEL
ためになる健康のお話

うつ・不安障害には抗うつ薬よりランニング?

ご覧いただきありがとうございます。

「うつや不安の治療には薬が必要?」 「運動することで症状が改善されるって本当?」

このような疑問を持つ方に向けて、最新の研究を紹介しながら、ランニング療法と抗うつ薬の効果を比較した研究について解説します。


最新研究:抗うつ薬 vs. ランニング療法

論文名: Antidepressants or running therapy: Comparing effects on mental and physical health in patients with depression and anxiety disorders
ジャーナル名: Journal of Affective Disorders
発表: 2023年5月
研究機関: オランダ Vrije Universiteit Amsterdam

この研究では、うつ病や不安障害を持つ 141名 を対象に、

  • 16週間の抗うつ薬(エスシタロプラムまたはセルトラリン)処方群
  • 週2回以上のグループランニング療法群

の 2つのグループに分けて比較 しました。主要な評価項目は、精神心理状態(病状の重症度)と身体的健康指標(代謝・免疫指標、心拍、体重、心肺機能、握力など) です。


研究結果:抗うつ薬とランニング、どちらが有効?

✅ 症状の改善度(寛解率)は両群でほぼ同じ
 抗うつ薬群 44.8% vs. ランニング群 43.3%
✅ ランニング群は体重・腹囲・血圧・心拍が有意に改善
✅ 抗うつ薬群は、健康指標(体重・代謝機能)が悪化する傾向

この結果から、 ランニング療法は抗うつ薬と同等の症状改善効果を持ち、かつ身体的健康の改善にもつながる ことが示されました。


うつ・不安症状にはランニングが効果的?

これまでの研究でも、運動が うつ・不安症状を軽減する ことは報告されています。

例えば、以下のような効果が期待できます。

✅ エンドルフィンの分泌が増え、気分が向上する
✅ ストレスホルモン(コルチゾール)が減少し、不安が和らぐ
✅ 脳の神経可塑性が向上し、ポジティブな思考を促進
✅ 睡眠の質が向上し、疲労感が軽減

つまり、 運動を習慣化することで、うつや不安の症状が改善される可能性がある ということです。


実際にどんな運動をすればいい?

研究で採用されたランニングプログラム

  • 週 2回以上 の グループランニング
  • 1回30~45分程度
  • 中等度の強度(息が上がりすぎないペース)

「いきなりランニングはキツい…」という方は、まずは ウォーキングや軽いジョギング から始めるのがおすすめです。

また、 ジムでの筋力トレーニングやヨガなども、うつや不安の改善に効果がある ことが報告されています。


まとめ

  • うつ・不安障害の治療には、運動療法が有効
  • ランニング療法は、抗うつ薬と同等の症状改善効果がある
  • 運動は身体的健康の改善にもつながるため、総合的に見てもメリットが大きい
  • 無理なく続けられる運動を取り入れることが重要

「運動を取り入れたいけど、どんな方法がいいかわからない」 「自分に合ったプランを知りたい」

そんな方は、お気軽にご相談ください!


参考文献

Verhoeven, J. E., et al. “Antidepressants or running therapy: Comparing effects on mental and physical health in patients with depression and anxiety disorders.” Journal of Affective Disorders, May 2023.


栁澤 昂希

ラスバル整骨院では、一人ひとりの症状に合わせた施術やアドバイスを行い、『未来の健康を一緒に創りあげていく』ことを目指しています。

「祖師ヶ谷大蔵駅」北口徒歩1分 / 21時まで診療ラスバル整骨院 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷1-9-10-2F TEL.03-6699-4017定休日:祝日 受診時間:午前 10:00 – 13:00 午後 15:00 – 21:00 ※日曜日は前日までの完全予約制〈アクセス〉 小田急線「祖師ヶ谷大蔵駅」北口からウルトラマン商店街を直進し徒歩1分の場所にございます。
時間
10:00 ~ 13:00
15:00 ~ 21:00

コメント

この記事へのトラックバックはありません。

関連記事

PAGE TOP