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「椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛に鍼治療は有効なのか?」
「慢性的な神経痛に薬以外の選択肢はあるのか?」
このような疑問に対し、最新の研究から 鍼治療が坐骨神経痛の改善にどのように作用するのか について解説します。
最新研究:鍼治療は坐骨神経痛を軽減できるのか?
論文名: Acupuncture vs Sham Acupuncture for Chronic Sciatica From Herniated Disk: A Randomized Clinical Trial
ジャーナル名: JAMA Internal Medicine
発表: 2024年10月
研究機関: 中国 Beijing University of Chinese Medicine
この研究では、椎間板ヘルニアによる慢性坐骨神経痛患者216名 を対象に、 4週間で10回の鍼治療またはシャム治療(偽鍼治療)を受ける群に無作為に割り当て、効果を比較するRCT を実施しました。
研究のポイント
✅ 鍼治療群はシャム治療群より有意に痛みが軽減
✅ 脚の痛み(VAS-LPスコア)の平均減少 :
- 鍼治療群 30.8 mm減少
- シャム治療群 14.9 mm減少
- 平均差 -16.0 mm(P<0.05)
✅ ODI(機能障害指数)も改善 : - 鍼治療群 13.0ポイント減少
- シャム治療群 4.9ポイント減少
- 平均差 -8.1ポイント(P<0.05)
✅ 効果は2週目から現れ、52週後も持続
✅ 重篤な副作用は報告されなかった
研究者は、「鍼治療は椎間板ヘルニアによる慢性坐骨神経痛の有効な選択肢となり得る」と結論づけています。
研究からの見解:なぜ鍼治療が坐骨神経痛に効果があるのか?
これまで、坐骨神経痛の治療は 薬物療法(鎮痛剤や神経ブロック注射)や手術 が主流でした。しかし、今回の研究は 鍼治療の有効性 を示唆しています。
鍼治療が痛みを軽減するメカニズム
1️⃣ 鎮痛物質(エンドルフィン)の分泌促進
2️⃣ 神経の興奮を抑え、過敏な痛みの信号を低減
3️⃣ 血流改善により炎症を軽減
4️⃣ 筋緊張の緩和により神経の圧迫を軽減
特に 慢性の痛みを抱える人 にとって、薬に頼らない治療選択肢として有望です。
実際にどのように鍼治療を取り入れるべきか?
椎間板ヘルニアによる慢性坐骨神経痛に対して、鍼治療を取り入れる際のポイントを紹介します。
▶ 信頼できる専門家による鍼治療を受ける
- 適切な技術と知識を持つ施術者を選ぶ
- 定期的な治療を継続することが大切
▶ 他の治療法と組み合わせる
- 整体やストレッチと併用することでより効果的
- 姿勢や日常の動作の見直しも重要
▶ 急性症状が強い場合は医療機関の診察を受ける
- 重度の神経圧迫がある場合は手術が必要なことも
ラスバル整骨院では、鍼治療をはじめ、整体やピラティス、バランストレーニングを組み合わせた総合的なアプローチ で、坐骨神経痛の改善をサポートしています。
ラスバル整骨院
栁澤 昂希
参考文献
- Tu, X., et al. “Acupuncture vs Sham Acupuncture for Chronic Sciatica From Herniated Disk: A Randomized Clinical Trial.” JAMA Internal Medicine, 2024, Vol.184, p.1417.
ラスバル整骨院では、一人ひとりの症状に合わせた施術やアドバイスを行い、『未来の健康を一緒に創りあげていく』ことを目指しています。
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