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「運動すると喘息が悪化するのでは?」
「日常の歩数が喘息の管理に関係ある?」
こうした疑問を持つ方に向けて、最新の研究を紹介しながら、 身体活動と喘息関係 について解説します。
最新研究:1日7,500歩以上で喘息が改善?
論文名: Physical Activity and Sedentary Behavior as Treatable Traits for Clinical Control in Moderate-to-Severe Asthma
ジャーナル名: The Journal of Allergy and Clinical Immunology: In Practice
発表: 2024年8月
研究機関: ブラジル University of Sao Paulo
この研究では、中等度~重度の 成人喘息患者426名 を対象に、 身体活動量と喘息コントロールの関係 を分析しました。
研究のポイント: ✅ 1日7,500歩以上歩く人(活動的群)は、7,500歩未満の人(非活動的群)よりも喘息コントロールスコア(ACQ)が良好(P<0.05)
✅ 活動的な人の43.9%が喘息コントロールが改善(非活動的群は25.4%)
✅ 活動的な人は、不安・抑うつの割合が低い
✅ 座位時間(1日8時間以上座っている状態)は、喘息コントロールとの関連がなかった
研究者は、「座位時間を減らすよりも、 身体活動を増やすことに重点を置くべき」と結論づけています。
研究からの見解:喘息患者にとって運動はプラス?
これまで、喘息患者は 「運動すると発作が起こるのでは?」 という不安から、身体活動を避ける傾向がありました。しかし、この研究から 「適度な運動は喘息の管理にプラスに働く可能性がある」 ことが示唆されました。
ただし、激しい運動は喘息症状を引き起こすことがあるため、適切な強度の運動を選ぶことが重要 です。
推奨される運動のポイント 1️⃣ ウォーキングなどの中程度の運動を毎日取り入れる
2️⃣ 呼吸を意識した運動(ピラティス・ヨガ・呼吸トレーニング)を活用する
3️⃣ 急激な温度変化・乾燥した空気を避ける(冬場は特に注意)
4️⃣ 運動前のウォーミングアップ&クールダウンを忘れずに
実際にどのように運動を取り入れるべきか?
喘息を持つ方が安全に運動を続けるためには、 「ゆるやかに、無理なく続ける」 ことが大切です。
▶ 1日7,500歩を目標にウォーキング
- 朝・昼・夜に 10~15分ずつ のウォーキングを組み合わせる
- 坂道や階段を取り入れて 心肺機能を強化
▶ 呼吸機能を改善するトレーニング
- ピラティス(胸郭の可動性UP・呼吸を深める)
- 呼吸トレーニング(横隔膜を意識し、自律神経を整える)
▶ ストレッチ&バランストレーニング
- 前庭覚トレーニング(バランス能力を向上し、体の安定性を高める)
- 胸郭・背中のストレッチ(姿勢を改善し、呼吸を楽にする)
ラスバル整骨院では、呼吸トレーニングやピラティス、整体による胸郭ストレッチを通じて、呼吸の質を改善し、運動のしやすい身体づくりをサポート しています。
自分にあった運動がわからない方は、ぜひご相談ください。
ラスバル整骨院
栁澤 昂希
参考文献
- Carvalho, D., et al. “Physical Activity and Sedentary Behavior as Treatable Traits for Clinical Control in Moderate-to-Severe Asthma.” The Journal of Allergy and Clinical Immunology: In Practice, 2024, Vol.12, p.2047.
ラスバル整骨院では、一人ひとりの症状に合わせた施術やアドバイスを行い、『未来の健康を一緒に創りあげていく』ことを目指しています。
時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
10:00 ~ 13:00 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
15:00 ~ 21:00 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
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