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子供の肥満は13歳までに直す:未来の健康を守るために

肥満は健康にさまざまな影響を与えますが、特に子供の肥満は将来の病気リスクに大きく関係しています。近年の研究では、小児期に過体重だった場合、将来的に2型糖尿病(T2D)を発症するリスクが高まることが分かっています。しかし、13歳までに体重を適正範囲に戻すことができれば、そのリスクは通常の体重の人と同じレベルに戻るという興味深い結果が報告されました。

研究概要

この研究は、デンマークの Bispebjerg and Frederiksberg Hospital の Bjerregaard らによって行われました。研究対象となったのは、1939~1959年に生まれた62,565名の男性 で、国民医療保険データを使用して、7歳、13歳、成人早期の体重と、その後の 30~60歳の間の2型糖尿病(T2D)発症リスク との関係を調べました。

研究の結果

  1. 小児期の過体重がT2Dリスクを高める
    • 7歳または13歳時点で過体重だった人は、成人後のT2Dリスクが高いことが確認されました。
  2. 13歳までに体重を適正範囲に戻した場合、リスクは解消
    • 13歳までに適正体重になった場合、30~60歳でのT2Dリスクは 標準体重者と同じレベル まで低下しました。
  3. 成人早期での減量は効果が限定的
    • 成人早期にようやく体重を落とした場合、T2Dリスクは 過体重が持続した人よりは低いものの、標準体重の人よりは依然として高い(ハザード比: 1.47)。
  4. 7歳時点で標準体重でも、その後の体重増加でリスク増加
    • 7歳時点で標準体重でも、成人早期にかけてBMIが増加した場合、T2Dリスクが上昇していました。

研究の意義

この研究は 超長期データ に基づいたものであり、デンマークの詳細な医療記録があるからこそ可能になった分析です。小児期の過体重者に 将来T2Dとならないための「閾値年齢」があることを示した 重要な研究であり、多くのメディアでも取り上げられています。

子供の肥満を防ぐためにできること

  • 適度な運動習慣を身につける
    • 運動の楽しさを知ることが継続の鍵になります。
    • チームスポーツや遊びを取り入れると、より長続きしやすいです。
  • バランスの取れた食生活を意識する
    • 高カロリーなスナックや甘い飲み物を控える。
    • 野菜やタンパク質をしっかり摂る習慣をつける。
  • 親が率先して健康的なライフスタイルを実践する
    • 子供は親の生活習慣を自然と模倣するため、親自身が健康的な生活を送ることが重要です。

まとめ

子供の肥満は、そのまま放置すると 将来の病気リスク を高めてしまいます。しかし、13歳までに適正体重に戻すことができれば 健康な未来を取り戻せる 可能性が高いことが示されました。小児期の健康習慣が一生の健康を左右するため、今からできることを少しずつ実践していくことが重要です。


参考文献

  • Bjerregaard L. G., et al. Change in Overweight from Childhood to Early Adulthood and Risk of Type 2 Diabetes. The New England Journal of Medicine, 2018; 378: 1302-1312. DOI: 10.1056/NEJMoa1713231

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