最近、リラックス効果があると話題の「足湯」。
「足湯に入ると気持ちが落ち着くのはなぜ?」 「自律神経にどんな影響があるの?」
こうした疑問に答えるべく、最新の研究をもとに足湯の科学的な効果を解説します。
最新研究:「足湯が自律神経と気分に与える影響」
論文名: Investigation of association among psychology, sleepiness, autonomic function activity, and footbath
ジャーナル名: 日本健康開発雑誌
発表: 2024年
研究機関: 兵庫県立尼崎総合医療センター
この研究では、足湯が「自律神経」「気分」「眠気」にどのような影響を与えるのかを45名の健常成人を対象に検証しました。
研究の概要
実験方法:
- 40度の足湯に10分間入る
- 足湯の前後で「自律神経の状態」「気分」「眠気」を測定
- 瞳孔の変化や唾液中のアミラーゼ濃度を解析
主な測定項目:
- 自律神経の指標(瞳孔反応)
- 気分の評価(POMS質問票)
- 眠気の評価(KSS尺度)
研究結果:足湯は副交感神経を高める
足湯の前後でのデータを比較した結果、以下のような変化が確認されました。
✅ 副交感神経の活動が上昇(リラックス状態に)
✅ 交感神経の活動が低下(ストレスの軽減)
✅ 気分の改善(不安・疲労感の軽減)
✅ 眠気の増加(リラックスによる影響)
特に、瞳孔反応の変化が顕著で、足湯によって「交感神経の抑制と副交感神経の活性化」が起こることが明確に示されました。
また、唾液アミラーゼ(sAA)の値も低下しており、これが交感神経の活動が低下したことを示唆しています。
研究からの見解:足湯は自律神経を整える有効な手段
今回の研究により、足湯が自律神経を整え、リラックス効果をもたらすことが確認されました。
つまり、
- 日々のストレスを和らげたい
- 自律神経の乱れが気になる
- 眠りの質を向上させたい
という方にとって、足湯は手軽に取り入れられるリラックス法の一つとして有効です。
実際にどう活用すればいい?
日常生活で足湯の効果を最大限活かすためには、
▶ お湯の温度は40度前後に設定
▶ 10~15分間じっくり足を浸ける
▶ 寝る前に取り入れると、より深いリラックス効果
といったポイントを意識するのがオススメです。
また、足湯をしながら深呼吸を行うと、さらに副交感神経が優位になりリラックス効果が高まります。
まとめ
今回の研究から、足湯が副交感神経を活性化し、ストレスを和らげ、リラックス効果をもたらすことが確認されました。
✅ 副交感神経が優位になりリラックスできる
✅ ストレスや疲労感が軽減される
✅ 寝る前に行うと、より良質な睡眠をサポート
「最近、なんとなく疲れが取れない」「寝つきが悪い」と感じる方は、ぜひ足湯を取り入れてみてください。
参考文献
Ishikawa, M., et al. “Investigation of association among psychology, sleepiness, autonomic function activity, and footbath.” 日本健康開発雑誌, 2024.
ラスバル整骨院 栁澤 昂希
ラスバル整骨院では、一人ひとりの症状に合わせた施術やアドバイスを行い、 『未来の健康を一緒に創りあげていく』ことを目指しています。
時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
10:00 ~ 13:00 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
15:00 ~ 21:00 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
コメント