肩こり（20代女性）

ご覧いただきありがとうございます。

本日は『肩こり』に対するケースレポートです。

＊個人情報保護の観点でプライベートの部分は変更点もあり、必要最低限の情報でお伝えさせていただきます。

ご来院

患者さま（20代女性）は普段から肩こりを感じており全身に疲労を感じていました。
少しでも楽になりたいと思いご来院。

肩こりとは？

そもそも肩こりとはなんでしょう？
肩周りの筋肉が硬いから肩こりなのか？肩が動かしづらいから肩こりなのか？
私たちが臨床に入っていて肩を触ってみると筋肉の硬さはあるけど『全く肩こりを感じません』と仰る患者様もいれば、筋肉はそこまで硬くはなってないけど『肩が凝ります』と仰る患者様もいらっしゃいます。

肩こりで患者さまご本人が肩こりを感じているのかどうかが最も重要になります。
筋肉がどれだけ張っていても本人が肩こりを感じていなければその人は肩こりではなく、筋肉にそれほど張りが無くても本人が肩こりを感じていればその人は肩こりがある。と判断します。

もちろん筋肉の硬さがあると可動域の減少や体に不調をきたす可能性はあるので筋緊張を取る必要はありますが、
肩こりは患者さま本人の自覚の有無になってきます。

患者様の状態

姿勢、肩関節の可動域から見させて頂きました。
姿勢を見ると骨盤は前傾が強く『反り腰』になっていました。上半身を見ると肩が前に入っている『巻き肩』があり肩関節の動きも悪く可動域が下がっている状態でした。特に外転(横からバンザイ)の動きでは肩が耳までつかないような状態でした。

また睡眠にも問題があり、寝てもなかなか疲れが取れないとおっしゃっていました。
呼吸の検査をすると深い呼吸をするのが難しい状態でした。

また疲労感も常に感じていたため自律神経の測定も行いました。

すると交感神経、副交感神経どちらの活動量も下がっており、ストレスに抵抗する力も落ちてしまっていました。
それにより肩こりの症状がも出ていると考えました。

これらの結果から姿勢の乱れや筋肉の硬さももちろんありますが、自律神経の活動を活発にする必要があると考え、
自律神経に大きく関わる呼吸に対するアプローチ、リラックスできる体づくりをまずは作りその後、筋肉や姿勢へのアプローチを入れることにしました。

施術

施術はまずは呼吸をしっかりと出来るようにするために肋骨の動きを出すようにアプローチを行いました。
なぜなら肋骨がうまく動かないと胸郭が広がらず深い呼吸ができなくなってしまいます。
また呼吸を深く吸えないとリラックスがしにくい体になってしまうのでまずは呼吸に対してアプローチを行いました。

その後背面に筋緊張を取るように患者様がリラックスできるような強さでマッサージを行いました。

その後背面の緊張が取れ呼吸もしっかり出来るようになったところで、反り腰、巻き肩、肩の可動域をあげるようアプローチを加えました。

また姿勢を維持するためにピラティスの動きを用いたトレーニング、呼吸の指導も行いました。

治療後は肩の可動域が上がり治療前耳に付かなかった肩もしっかり違和感なくバンザイができるようになりました。
呼吸も再度確認するとしっかりとできるようになっていました。

経過

治療後はとても良くなり肩こりの度合いも段々下がってきたとのことでした。
さらに巻き肩は本人もしっかり治したいということもありピラティスを施術後に行い緩める場所は整体で緩め、鍛えるところはピラティスで鍛えるようにすると徐々に姿勢も改善傾向に向かってきました。

睡眠の時間に関しては７時間は寝ること。部屋を真っ暗にして寝ることを指導し、お家でできるトレーニングを指導させて頂きました。

睡眠も施術後はぐっすりと眠れるようになり自律神経の値も少しづつ改善してきました。
その影響か肩こりの症状も少しづつ落ち着いてきました。

まとめ

肩こりは患者さま自身が感じているかいないかか判断基準となります。
肩こりを感じやすくなる要因としては不良姿勢はもちろんのことストレスによる自律神経の乱れや日常生活の乱れなど様々な要因が考えられます。

ラスバル整骨院では患者さま一人ひとりに合った適切な施術を提供いたします。

最後までご覧いただきありがとうございました。

ラスバル整骨院　西尾颯十